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「足が冷える」「足がつる」の悩み。寒くなるとつらい…、その原因は〝血管〞にあるのかも

UP:2023.12.12

更新日:2023.12.12

冬が近づくと、つらいのが足の冷え、という人もいるのでは。また、睡眠時に足がつって目が覚めてしまう人が増えるのもこの時期です。寒い季節の足のトラブルについて、サトウ血管外科クリニックの佐藤先生に聞きました。

セルフチェックで自分の状態を見てみましょう

「まずは、左の表で当てはまるものがあるか、チェックしてみてください」と佐藤先生。「当てはまる項目が一つでもあった人は、冷えやすく、足がつりやすい状態になっているかもしれません」とのこと。

当てはまることはありませんか?

夕方になるとブーツがきつく感じる
靴を選ぶとき、今までより幅が広いもの選ぶようになった
お風呂で温まったのに、出ると足が冷たく感じる
足の甲の腱(けん)が見えにくくなった
靴下を脱いでも、ゴムの跡が消えにくい
足の指や足のうらがしびれている
寝るときは電気毛布を使っている

寒い冬に多い「足が冷える」「足がつる」といった悩みについて、その原因と対処法、日ごろから気をつけておくといいことについて教えてもらいました。

足が冷えるのは、下肢の血流の悪さが原因

「足の『冷え』には2種類あり、一つは足の指先の血管が収縮して起こる『足の指先の冷え』、もう一つが下肢の血流が悪いために起こる『ふくらはぎから下の冷え』です。

足の冷えに悩む方の多くは、下肢の血流の悪さが原因。血行が悪くなるとリンパの流れも滞ってしまい、足には余分な水分がたまります。いわゆる、足がむくんだ状態です。この状態が慢性化すると、やがて足の脂肪がセルライトと呼ばれる固まりに変化します。

セルライトは冷えやすく、実際その部分に触れると冷たく感じます。これが、冷えの原因となっています。血行が悪いと足先も冷たくなり、足全体が冷えてしまうのです」

冷えを改善するための対策については―。

「足湯をしたり厚手の靴下をはいたりして足先を温めると、かえって冷えやすくなってしまいます。これは温めることで足の甲の抜け道血管が開き、足先まで血液が流れにくくなるためです。

また、寝るときに電気毛布を使うのもお勧めできません。冷え体質で血液やリンパの流れ悪い人は『自家感作』というアレルギーが起きやすく、電気毛布で皮膚が乾燥すると、かゆみを伴ったアレルギー性の皮膚炎になることがあります。

寒いときは足先だけを部分的に温めるのではなく、寝る前にストレッチをしたり、さゆを飲むなどして、体全体を温めてから寝るようにしてください」

睡眠時に足がつるのは、下肢静脈瘤の可能性が

「睡眠時に足がつるのは、下肢静脈瘤(りゅう)の症状の一つです。下肢静脈瘤は、足の血管がボコボコと隆起していたり、網目状にうきあがっていたりする病気です。

しかし実際には、見た目には変化のない〝かくれ静脈瘤〞の患者さんの方が多いのです。かくれ静脈瘤は足のむくみやだるさなどを伴います。年齢とともに筋力が落ち、椅子に座る時間が長くなったり、あまり歩かなくなったりすると、かくれ静脈瘤になるリスクが高まります。

しかし、「足がつることにはさまざまな要因があるので、よく足がつるからといって、必ずしもかくれ静脈瘤だとはいえません」と佐藤先生。

「まずは規則正しい生活を心掛け、質のよい睡眠をとるようにしましょう。食生活も大切です。油分の多い食品を避け、塩分も控えめにしてください。そして、キウイやバナナ、ナッツなどカリウムの多い食品を取ることを心掛けましょう。生活習慣を変えてもよくならない場合は、医師に相談を」

室内でスリッパやサンダルをはくのは、冷えのリスクが高まることも

「昼間、室内でサンダルやスリッパを履いている人も、冷えたり足がつったりするリスクが高まります。サンダルやスリッパは、歩くときも爪先を上げていなければ脱げてしまうため、足のアーチがしっかり動きません。

また、足首が動かないので、血液を流すふくらはぎのポンプ機能も働かず、下肢の血液の循環が悪くなります。

オフィスや家の中では、厚い靴下にサンダルやスリッパというのは、あまりお勧めできないスタイルなのです」

若い世代や学生で悩む人も増加。注意が必要です

「履き物による影響は、若い世代にも無関係ではありません。最近、足の痛みを訴える中高生の患者さんが増えています。これは学校内でスリッパを履いていることも原因の一つ。

脚のトラブルは何が原因で起こっているか、自分で見きわめるのは難しいものです。

放置すると症状が進行して治療に時間がかかってしまうこともあるので、早めに医師の診察を受けるようにしましょう」

教えてくれたのは

サトウ血管外科クリニック・院長
佐藤達朗先生

1986年信州大学医学部を卒業後、神戸大学、兵庫県立こども病院、京都大学の心臓血管外科などを経て武田病院グループの心臓血管外科部長、救急部部長を務め、22年前から下肢静脈瘤を専門に診察。
2008年にサトウ血管外科クリニックを開院。最新のレーザー手術を中心とした治療の他、足のテーピングや運動による生活改善の指導にも力を入れています。

サトウ血管外科クリニックの概要はこちらから

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